秋のコーラ

悪なき殺人の秋のコーラのレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.0
映画として、完成度はめちゃくちゃ高く、前評判の良さも納得です。群像劇として非常に面白いです。
ストーリーテリングに無駄が無く、各々のエピソードもしっかり面白く作られていて中弛みもせず、途中途中でパズルピースを当たはめていく楽しさもしっかりしています。
途中、かなり強引な「偶然」も絡んで来ますが、オカルト要素を入れ込むことでクリアしているのも良かったです。また、国や人種による差異も描きつつも、説教臭くなく、ちゃんとエンタメに落ち着いているのも非常に好感です。
色々と語りたいですが、ネタバレ厳禁なのでこのくらいに留めないと…笑

ただ、前評判が良すぎたので、個人的には『パルプ・フィクション』並の余韻を期待してしまいましたが、そこは少しハードルを上げすぎた感もありました。。でも、作品自体の「完成度」としては、『パルプ~』以上だとは思います。
それから、ジャケットの類似性から、『ファーゴ』的なブラックコメディ要素もちょっと期待したけれど、本作はかなり正統派なサスペンスに落ち着いてました。
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