rommy

わたしの叔父さんのrommyのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
3.7
ふたりの1日の全てが描かれる冒頭(正直に言うとちょっと眠くなる、体感20分)が、とんでもなくシンプルだけど、丁寧で、まぁるく満たされていて、美しい、印象的な幕開け。

そこに"主人公の好奇心"、"恋"、"旅立ち(徐々にハッキリと見えてくる)"などの要素が、少しずつ、でも確実に足し算されていく。とことんシンプルで、だからこそ際立つ情景の美しさと、日常のユーモアや些細な変化が胸を打つ。

観賞後に知ったのだけど、主人公と叔父さんは現実世界でも本当の親戚だそうで(?)、ふたりの間に流れる落ち着いた空気感はそうだったのね、と妙に納得。

恵比寿ガーデンシネマさん、閉館とのことで本当に残念。ありがとうございました。
rommy

rommy