わたしの叔父さんの作品情報・感想・評価

上映館(12館)

「わたしの叔父さん」に投稿された感想・評価

hazuki

hazukiの感想・評価

4.8
やっぱり映画館だな〜
自分もそこにいるんじゃないかと思う撮り方?世界観?が良かった
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

3.9
デンマークの農村で叔父さんと暮らすクリス。朝起きると足の不自由な叔父さんに服を着せて朝食を獲る。牛の世話をして農機具の整備。クリスは獣医になるべく勉強もしていたが、今は叔父さんの農家を手伝うことに専念。獣医のヨハネスはクリスを助手にしたくて何かとクリスを連れ出し、クリスも獣医になる夢を思い出すようになる。そんなとき、父の墓参りに行った際に聖歌隊に居た青年マイクと出逢う・・・

冒頭から淡々と叔父さんとクリスの日常を描き出す。会話は殆どなく、黙々と日課をこなす二人。
しかし、会話はなくともお互いのことは良く知っているという同居の肉親ならではの関係が窺えます。
役者の演技臭いところはまったくなく、まるで本物の家族のような・・・と思ったら、実際にクリスと叔父さんは本物の姪と叔父さんなのだという。
舞台の農家もこの叔父さんの農家。
なるほど、このまったく作為的でない日常感も、むべなるかな。

クリスが叔父さんのところに引き取られた経緯はしばらく経ってから次第に明らかになってくるのですが、二人の間にある喪失の悲しみが絆となっているらしいことが窺われます。
日常の世話をして貰いながらも、叔父さんの方はクリスが自由になれるようにそれとなく気遣いを見せるのですが、ようやく出逢ったマイクとのデートにもクリスは叔父さんを連立ってきてしまう。

マイクは農家を継ぐことを拒否し、技術者となる希望をクリスに話す。
淡々とした日常の中に次第に外の世界と繋がりを増やすクリス。
それとなくクリスの自立を後押しできるように配慮する叔父さん。

物語的な出口の方向が見えてきたかに感じる後半、ちょっと予想とは違う展開を見せるのですが、淡々とした日常系の映画だと思って身を任せていると、思いもよらぬ重たい課題を背負わされることになります。
ありがちな展開に安住せず、クリスの選択にはクリスなりの事情や考えがあってのものであることを観る者は理解しなければならない、そこにこの映画の物語性を越えた“リアル”があるのだと思います。

冒頭と変わらぬように見える日常の描写で締め括られるエンディングですが、クリスの向かう将来はどのようなものになるのだろうかと、静かなエンディングの果てに様々なことに思いを巡らすのでした。
落伍者

落伍者の感想・評価

3.5
こういった、田舎や寂れた地方都市で日々、小さな幸せを見つける系の映画はせせこましく感じてしまうと同時に、自分が田舎に住んでいる分(少なくとも都会では絶対にない)、そんなに良いものじゃないとつい生活等を比較してしまうので苦手なのだが、万が一、気づかないだけで幸せが本当にあるのなら、実践できることならしたいと常日頃思っているジャンルである。決して楽ではない生活の中でも、心の余裕を忘れず、時折見せるおかしみに羨望することしきり。
淡々とした映画だけど良かった(^^)
デンマークの酪農で暮らす叔父さんと姪。
前半、日常を淡々と繰り返す場面から、第三者が介入してくると二人の関係性が浮き彫りになる。
どこかユーモラス。
あのデートでうまい具合に雰囲気を壊してくる叔父さん、そして叔父さんを連れてくる姪笑
夢を叶え、街を出たいと思う一方、放っておけない存在。
その中で叔父さん自身も年頃の姪を心配するあまり、自分のことを自分でしようと努力したりと、その関係性が愛しい。
二人だけで生きてきた時間の長さが分かる一方、いつか来る別れを感じさせるラストが染み入る。
テレビで流れているニュースも、ちゃんと現代を描いているのが分かるのも面白い。
余韻深い一作です。
映像も美しかった。
デンマーク・ユトランド半島
酪農農家を営む叔父と姪のクリス
2人の淡々としたルーチンで始まる

音楽も無く
とても静かだか、TVから流れるニュース
あたりまえの生活音
会話少ない2人の姿が
とても自然。

14歳から、突然親を亡くし
叔父さんと2人きりの生活

夢であった
獣医の大学に合格
これから、新しい生活が始まるという時
叔父さんは、病に倒れ
身体が不自由になってしまった。

それから
クリスは、27才の現在まで
叔父さんを支えながら、酪農家として
生きている。

それだけを聞いたら
何か人生縛られて、
無理して生きているみたいに
普通感じてしまうけど

😌😌😌そうじゃない!

クリス自身
叔父さんに支えてもらってたんだ❗️

静かだけど
あたたかくて、ユーモアたっぷりで!

親を突然亡くした少女が
携帯も必要としていなかった女性が

別の世界を知らないから
頑なな心があって
簡単に弾けない
繊細な感じが
凄くリアルで好き❣️

でもね😌

周囲の方々や
叔父さんのさり気ない
後押し!が
もう!たまらん!

とりあえずは、ルーチンは続くけど
きっと
変化がありそう😄

デンマークでは、社会人が
また学び直す人も多いらしい。

小さいけど
希望あるラスト!
心きらめく作品😊
りんご

りんごの感想・評価

4.8
余白のある小説のような映画
みんなの助言もいつかは必要になると分かっているけどそれは今じゃないあの感覚
クリスが私の姉に見えてしまい「どうか幸せに!」の気持ちで見ていたけど、私の思う幸せには辿りつかず、、、

わたしには無い選択肢で、究極の愛だなと思いました。
コンビニでお茶とおにぎり購入🍵🍙






2本目
11:45上映 SCREEN2 44席 👨約10👩約10


デンマーク映画🇩🇰
コペンハーゲンから離れた南部の静かで何もないが美しい農村
そこで体の不自由な叔父さんと暮らすクリス27才
酪農業で生計を立てている
毎日ほぼ同じルーティンを繰り返す2人

飼っている牛が難産でクリスの手際の良さで死産になるのを防げたと獣医師ヨハネスから誉められる
かつて獣医師を目指していたクリスはまた学びたい気持ちがもたげてくるが。。











以下ネタバレ





息子の後追い自殺で父親を亡くしているクリス
叔父さんに引き取られ獣医師の夢は諦め酪農業に着くことになる
そのクリスに獣医師になることを後押ししてくれるシリウスや恋人候補のマイクの登場で叔父との2人の関係が微妙に変化していく人間ドラマ

クリス役イェデ・スナゴーと叔父役
ペーダ・ハンセン・テューセンはホントの姪と叔父の関係、目元が確かに似ている😃
イェデは俳優だがペーダは一般人だとか
セリフも少ない為に特に違和感は無いというか自然だった☺️

監督は小津安次郎のファンだそうで少し前の「コロンバス」や「パターソン」もそうだが小津の蒔いた小さな種がじわじわと世界に染み入るように浸透していっているのが日本人としては嬉しい🌍☺️

かつては映画館では活劇を見たいのに何にも起こらないじゃないかと非難されたとか。。
個人的には小津が支持されている時は平和だと思う

今の時代、日本で小津のDNAを受け継いでいるって案外今泉力哉監督なのかな何て思ったりしてました😅

ヘアー・カーラー買うシーンと3人で鳥を眺めるシーンが👍👍👍
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.6
小津安二郎が大好きだというピータゼン監督だが、なるほどたしかに家族愛というテーマや正面ショットの多用といった構図にまで、その特徴が随所で見られる。

育ての親である叔父と暮らす若い女性クリス。
彼らは慎ましくて単調だが幸せな毎日をおくっていたが、そんな暮らしに変化の兆しが見えてくる。


モチーフとしての猫が、田園風景の絵画的ショットにそっと華を添える。
牛舎や家の周りにチラチラ登場するが、彼らは至って自然体で、それも仰々しく映すことがない。

フレーム内フレームが多用されているのも、乱暴に言えば小津らしさなのであろう。部屋の外から部屋の中の人物をとらえたり、静的なショットによってまたこの穏やかな暮らしぶりがよく伝わってくる。

それから「フィルター」ごしのシーンが多い。
ガラス戸や車の窓など、それらを通して間接的に人物たちを映す。
観客と彼らの間に距離があることを強調しているようである。

クリスも叔父さんも、あまり表情に感情が出ることはないが、彼らの共有している時間や空気感で、彼らが幸せかどうかはわかる。
朝起きて朝ご飯を食べて、仕事をして、夜ご飯を食べて、リビングで過ごしたら眠りにつく…。
彼らはあまり口数も多くないけれど、それは信頼関係にあるからゆえであるのだ。

野心や夢を持って行動することも、平安な日常のために行動することも、同じ思いが根本にあるのではないかと思わされた。
潔いストーリーの終わり方、多くを語らず想像が膨らむ様式、カメラワーク、カット割が素晴らしかった。
ストーリー展開こそあまりないものの、それにより余計にリアリティのある仕上がりになっていた。
2時間、デンマークの農村に浸りました。
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