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わたしの叔父さんのBELのレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
3.9
明るく振る舞ったり、日常をもっと華やかにという事ではなく、二人にしか分からない静かな、愛に満ちた日常があった。
ストーリーは本人たちの生活のように、ゆっくりと進んでいった。
最後テレビがつかなくなり、でも言葉もなく、互いにそっと視線を送る。エンドロールがはじまって数秒は、日も届かない深海の中で(外との縁を断つように)静かに過ごす二人の世界に引きずり込まれた気持ちになった。


余談ではあるけど、
自分が叔父さんだったらと考えてしまった。もちろんすごく幸せなことだし、日々感謝が尽きないと思う。
でも、1人の父(実質ね)として、自由に生きなさいと強く背中を押してあげきれない自分の無力さに悲しさを覚えそう。それが娘にとっては自己犠牲の気持ちなんて微塵もなかったとしても。。。
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