はつみ

テイクオーバーゾーンのはつみのレビュー・感想・評価

テイクオーバーゾーン(2019年製作の映画)
3.6
ロケ地が地元なので見ました。
正直、見ただけでどこかわかる場面がたくさんあってそういう意味ですごく楽しめたのでよかったです。

個人的には場所とか登場人物の年齢とかでちょっとトラウマがフラッシュバックしそうになってちょっとしんどかった部分もあった。

大人の事情で引き離される姉弟や変化する家庭環境の数々。
主人公のサリは正直まじで口もすごく悪いしただのクソガキなんですが、そういう風になってしまうのがうなずけるほど大人に振り回されていてかわいそうだとも思う。
てか母親がスーパーで平然と「ゆきなちゃんのお父さんと再婚したの」とか言える神経がきしょすぎる。

正直、子供たちの演技はまだ未熟だと感じるがむしろその素朴さがいいのかもしれない。
リレー・陸上部がテーマとしているのに走っている描写がびっくりするくらい迫力がないのはちょっと致命的かな。全然本気で走ってるようにも見えないし、早いとも思えない。

ゆきなのお父さんは割と常識人だけど女を見る目がないなぁ。
一番好きでいい子だったのはサリの彼氏。サリが停学になってもちゃんと土下座して謝って会いに来てくれるのは良い子。サリの走りを見て好きになったっていうのも好き。

ラストの長回しはみんながほめるだけあってよかった。
母親に褒めてもらい、父親の車へ帰る。

サリが反省して陸上部に入りなおしたときに「練習のしがいが出てきたでしょ?」みたいなまた舐めた口きいたときはこいつ全然反省してねぇなと思った。
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