これは少年期に見た光景に取り憑かれた男の話であるーー
体は旅しても意識は現在のまま、現在のまま過去に行けば死ぬ。かなり古い作品なのに設定が斬新でワクワク。
白黒が功をなしている。戦争資料館に展示されているような写真をスライドショーで見ているような展開のさせ方が、タイムトリップという非現実的なものを現実に寄せてくるから不気味で面白い。
そして台詞がどれも文学的でロマンティック。私の幽霊という呼び方も素敵。非現実を現実に見せて、現実に浪漫を重ねる…不思議な感覚でした。
短い作品ですがストーリーがひとつの輪っかになっていて、ラストは鳥肌。
最近時間軸の映画ばっかり観てる気がするな〜