たま

約束のネバーランドのたまのレビュー・感想・評価

約束のネバーランド(2020年製作の映画)
1.0
久々の酷評映画です…。ちなみに原作未読。

まず一つ目に、脚本のスピード感がぶっとびすぎてる。不自然すぎるほどスムーズに解明されていく謎に、「映画のために短くしたらこうなりました」というメッセージが露骨すぎるほど伝わってきました。
シーンが変わったと思えば、新たな謎が、謎として浮かぶ前に解決してる。主人公たちは頭が良いんだろうなーということは分かりましたが、なぜその謎が浮かんだのか?なぜその謎の答えがわかったのか?というところまで描いてくれず、ただただスピーディな物語についていくだけでした。

次に二つ目。脚本に関しては、見方によっては無駄がないという捉え方もできるのですが、こっちはどう見ても酷かった…
某男の子役の、演技が酷い……。
最初から最後までまったく成長なし。セリフを読んでます、という下手さ。そのせいで全く入り込めず。あー、役者たちがセリフ覚えて演技しているのを見せられているんだなー、という気持ちにしかなれませんでした。ここまで大々的に宣伝してる映画でこんな思いをしたのは初めて。ネタバレに触れるため多くは書きませんが、ドアを蹴破るシーンは思わず声を出して失笑してしまいました。なぜ彼をキャスティングしたのでしょうか?見た目も一人とても幼く見えました(演技のせいでそう見えてるのかもしれませんが…)。
キャスティングさえ、というかその役者だけ別の子にできていれば、完成度はかなり違ったと思います。

子役と言えどこちらはお金を払って、そしてそれなりの期待を持って作品を観に行くわけですから、どうにかして欲しかったです。他の子たちは良い意味で舞台を演じているような壮大な演技(日本人役じゃないんですもんね?)だったぶん、残念……。
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