期待通りの面白さではあったけど、期待以上ではなかったし、別に想像も超えてこなかった。普通に公式がハードル上げすぎだし、予告で見せすぎだし、日本の公開が遅すぎる。これに限ると思う。
まあ面白いことには面白いんだけど、この面白さは「卑怯」にも感じる。正当に評価していいのか分からなくなって、途中で冷めてきた。もはや公式による二次創作、おままごと、お遊戯会を見せられてるような感覚だった。
そもそも自分が観たかったのはMCUのスパイダーマンの3作目であって、過去のスパイダーマンの供養なんか正直どうでもいい。結局MCUのスパイダーマンとしては何も進展してなくて、むしろ後退したのがきつい。大切な人を失うくだりも前作で既にしてるし、もっとピーターを成長させてほしかった。
そもそも「ミステリオの手で正体がバラされてしまう＆殺人容疑がかけられる」っていう最高のフリに対して、それに対処するわけでも名声を取り戻そうとするわけでもなく、まず最初にストレンジのところへ行って「みんなの記憶を消してほしい」って頼んでしまう発想がヒーロー映画としてほんとに無理。
その後のストーリーも凡庸的で面白みに欠ける。過去のスパイダーマンシリーズの焼き直しみたいな内容でしかないし、その過去のスパイダーマンの全てを否定するようなストーリーなのもきつい。
これが本当に『MCU』の『スパイダーマン』の『3作目』で良いのかなって思っちゃった。『スパイダーバース』のように別のスピンオフとして勝手にしててほしかったよ。
