このレビューはネタバレを含みます
映画を観ながら、にやけてしまう展開が続いていた
前2作のスパイダーマンのヴィランズを集めて、さらには前2作のスパイダーマンまでをも集められたのは
スパイダーマンの映画を見た人たちにとってはお祭りのような展開
劇場で他の客の歓喜の叫びを聞いたのは
エンドゲーム以来だと思う。
素晴らしい映画体験だった。
アンドリューが出てきた時は、
他の観客も叫んでたよね。
薄々気づいてはいたけどさ、ヴィランズが揃って、スパイダーマンが揃わないなんてことある？って
でも、いざ現れたスパイダーマン達は、
それぞれの映画のスパイダーマンの特徴をずっと待ってて
３人で一緒に戦うとなった時、座り方にそれが現れたのが最高に興奮した。
それぞれの映画に、それぞれの描き方があって、それを踏襲して、トムホランドのピーターにアドバイスをしているのも
長く愛されたスパイダーマンにしかできない展開だった。
1番グッときたのは、アメイジングスパイダーマンでグウェンを助けられなかったピーターが
MCUのMJを助けるシーン。
多くを語らないけど、そこが逆にいいよ。
今度は救えてよかったね。あなたは最高のスパイダーマンだよ。
各作品のヴィランも最高だったね。
特にドクターオクトパスとグリーンゴブリン。
人格を取り戻した時の優しいドクターオクトパス大好きだ。悪役として深みがあるよ。
それに、スパイダーマンの最大の宿敵はやっぱり
グリーンゴブリンなんだなって思ったし、
衰えを感じさせないウィレム・デフォーには感動すら覚えた。
スパイダーの敵って、根っからの悪ではなく、自分の意志とは反して
悪役になったという経緯から、今回のような展開ができるんだろうなとも思い、そういう意味では救われてよかったねとも思う。
ただ、マルチバースの概念として
治療してから送るというのが本当に正しいことなのか、正直もやもやしたし
今作でストレンジの言うことを聞かないピーター、悪役を助けようとし、犠牲になってしまうメイおばさんに
正直納得がいかないところもあった。
全スパイダーマンシリーズを扱うのに対して、
スパイダーマン達で戦うシーンをもう少し見たい自分もいたし
最初にヴィランズが集結してるので
予想を超える展開かと言われると微妙だった。
素材は完璧なのに、出された完成品は少し違うように感じ、そこが逆に勿体無いなとも感じた。
最後の展開は原作通りとも聞いたんだけど、
大人の事情で、他のMCUキャラとの繋がりを消されてしまったピーターとして捉えてしまったので
素直に切なさを悲しめない自分もいた。
映画体験としては最高だったんだけど、
エンドゲームと比べると
モヤモヤするところがいくつかありました。
