azitarou

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのazitarouのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いやいやいやいやマジで!!ヤバイよこの映画!?うわーーーーーそんなに!?そんなに盛り沢山やっちゃう!?ああああーーー!!いけません!その展開は俺に効く!えっ、ちょっとちょっとちょっと……えっ!?ウッッソでしょマジで!?!?!?はあああああ!?ウ、ウオオオーーーッ!!いけ、スパイダーマン!!ウオオオオーーーッ!!!!

息をつく暇もない驚きと興奮の連続に声を抑えるのにひどく難儀した。完全に油断していた。だって過去作のヴィランが登場するなら、主役たるスパイディだって出てきてもおかしくない……なんて考えがどうして浮かばなかったのか。3人のスパイダーマンが同じスクリーンに並ぶという奇跡の瞬間を目の当たりにしてしまった。これはもう歴史的事件ですよ。それだけじゃなく、ヒロインを救うとか親友の父を庇うとか、それぞれのスパイダーマンに対して救済とも言えるシーンを挿入してくるのがとても……とてもクる。はっきり言ってめちゃくちゃズルい。ズルいが、終わってしまった物語の後も彼らは親愛なる隣人としてヒーローを続けていたという、キャラクターとしての“生“には本当に敬意しかない。

ヴィランたちもそうで、あの頃の映画で出てきた姿のまま現れるのはめちゃ感動で、ドック・オク、エレクトロ、グリーン・ゴブリンはマジですごく完全に続編レベル。特に初代スパイダーマンでも完成されていたウィレム・デフォーの何かに取り憑かれたかのような演技は何度見てもゾクゾクするし、まさかそのまま大ボスのヴィランになるなんて思いもしなかった。ドック・オクも本編では手遅れになってしまった改心ができたりエレクトロもちゃんと言葉を交わして決着したり、過去のヴィランとピーター・パーカー両方の救済にもなっているのが素晴らしい。こんな一歩間違えたら過去の名作を捻じ曲げるような所業、マーベル以外にはありえないことですよ。

そして、トニーにスカウトされて以来みんなの甥っ子として愛でられていたトムホスパイディも、彼女も親友も恩人も学歴も、アベンジャーズとして共に戦った仲間たちでさえ失うという、過去最大級のピーター・パーカーいじめの洗礼を受けてからの再出発。はっきり言ってめちゃくちゃ不憫だけど、ここから本当のスパイダーマンが始まるようなワクワク感もあり、どうかまたスクリーンに帰ってきてほしい。本当にありがとう。
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