くろさわ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのくろさわのレビュー・感想・評価

5.0
経験したことのない映画体験を味わえた最高傑作。


■物語
ミステリオによって、スパイダーマンを状態がピーター・パーカーだと世間にされされた所から始まる。世間に広まった影響で親しい人間に迷惑をかけていることに不満をもったピーターはドクター・ストレンジに世間からスパイダーマンの正体を忘れさせるように呪文を依頼するが、それがマルチバースと繋がることになる。

■感想
予告レベルのネタバレは書きます。

MCUと合流したジョンワッツ監督のスパイダーマンの3部作目。本作でスパイダーマンは完結編となるが、これはただとMCU作品ではない。
マルチバースと繋がることで2003年から始まったサム・ライミ監督のスパイダーマン、そして2012年からマークウェブ監督によって描かれたリブート作のアメイジングスパイダーマンに登場したヴィランが登場する。
ヴィランとして、登場するだけで衝撃であるのに、当時とキャストが同じということに感動させられた。1作目のゴブリンとか19年越しに登場するわけで、青春時代を思い出す。

そもそも、スパイダーマンは権利の問題で揉めた過去がある。いわゆる、キャラクターの権利と映像化の権利である。
そのため、2019年のファーフロムホーム後にMCUとSonyがもめて、スパイダーマンがMCUから抜けるという話はまで上がった。
しかし、本作マルチバースということから、当時のヴィランがMCUに出てくること自体が衝撃。SonyとMCUに全力で感謝したい。

MCU内でクロスオーバーで出て来るのとはまるで違う。こんな作品が出来上がるとは、2003年に初めてスパイダーマンを見た人には考えられないと思う。

また内容自体も素晴らしく、一瞬たりとも退屈するシーンがまったくない。常にひやひや、ドキドキ、ワクワクさせられて、あるシーンでは辛く泣きそうなり、あるシーンでは声を上げて衝撃を受け、そして見終わったあとは劇場で自然と拍手が起きるほど素晴らしい作品だったと思う。

こんな作品を見ることができて2022年既に幸せだわ。最高過ぎる1本です。

スパイダーマン好きなら必ず絶対何がなんでも劇場で見てほしい。


今後のMCUの展開にも期待。