Slampede

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのSlampedeのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

自分はスパイダーマンシリーズは一応一通り見ていますが、そこまで思い入れのない人間です。

ですが、本作ははっきり言って無茶苦茶感動しました。この20年のスパイダーマンシリーズを締めくくるのにとても綺麗なストーリーテリング。カミングホームから引き続く三部作はこの結末ありきで作られていたんだと強く感じた。

語り口も、過去作への愛に満ち溢れていて、特に後悔に囚われている過去作の登場人物たちへの救済を描いている点がとてもとてもとても×10良かった!!

ピーター1だからこそメイおばさんの死は無駄じゃないと言ったセリフに説得力があり、ピーター2だからこそMJを是が非でも助ける必要があるのだ!
そして、味方だけでなく、ヴィラン側へも救済の手を差し伸べるこちができるピーター3をすごく好きになってしまった。親の仇に手を下せる状況で自分を止められないのは納得いくし、そこに彼の人間味を感じた。また、それをピーター1が止めてくれたのも泣けた。

最後に誰もいない部屋で一人寂しくいるピーターを見るのは可哀想な感じもしましたが‥。大切な人を喪失したからこそ、誰かを助けることができる、ということを知った彼は、マスクの下には満面の笑顔で今も人助けをしているに違いない!

本題とは少し離れるが、ソニーとマーベルの契約が揉める中、歴代のキャストを、当の本人たちが演じる必然性のある脚本に仕上げ、それをやりとげた製作陣はマジで感謝しかないし、その熱意に胸を撃ち抜かれた。最高以外の言葉が見つからない。
Slampede

Slampede