Q太郎

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのQ太郎のレビュー・感想・評価

5.0
ああ、スパイダーマンが好きでよかった。
サムライミ版スパイダーマンが大好きで何度見たことか。
アメスパもサムライミ版ほどではないが何度も見た。
そしてこの映画を見てすべてが報われた。

スパイダーマンファンのための贅沢な映画。
1月ですが今年のベストムービー確定!

予告編以外の情報は一切入れず鑑賞したことで最高の驚きと感動を体験。
これから鑑賞される方は絶対に絶対にネットで情報を見ない事をお勧めします!そしてこのレビューも!?

最高に楽しくこの映画をみるためにはスパイダーマン1~3、アメスパ1・2の鑑賞は必須です。おすすめではなく必須!!
スパイダーマン好きなら言われなくても見てるかもですが。
あとはドクターストレンジが何者なのか?ぐらいわかってれば。

MCUも大好きでほぼ全作品見てますが、実はこのMCU版スパイダーマンは過去シリーズほど正直はまっていませんでした。
それはトムピーターがどうしてもなじめないところがあったからなんです。
トムは全然きらいじゃないしかわいいぐらいなんですが、過去2シリーズと比較するとどうしてもぬぐえないガキ感があり、どちらかというと自分の勝手な行動が問題を作ったり大きくしたりするところにイライラしてしまうんですよね。

今作もストレンジに自分の正体を忘れる魔術をかけてもらうようにお願いするのですが、ここでも子供っぽいやり取りがでてきます。なかなか成長しないというか、自ら問題を起こす感じ。

ただし・・・

映画を見終わってすべて納得しました。
そして理解できました。何となく感じていた違和感がすっかり晴れた。

そもそも過去2シリーズと違いトムピーターは最初からスパイダーマン。
クモにかまれるシーンもなく最初からスパイダーマンとして登場します。
ベンおじさんとの別れや超有名なセリフ「大いなる力には・・・」の薫陶もなく自分の大いなる力に対し特別な想いもない。
いわゆる薄いなあ・・・と思っていた。



トムピーターにとってはこのホームシリーズが序章であったのだ。
この3作が過去2シリーズにおけるスパイダーマンになるまでの過程であり、ここから新たな本当のトムピーターにおけるスパイダーマンが始まると予感させる作品であった。

大いなる成長を遂げ、苦しみや悲しみを乗り越えて新たな旅立ちをするトムピーターに感動を覚え、とても応援したくなる感情が沸々とわいてきます。

この作品で過去2シリーズも含めて決着をつけ、次期3部作から本当の意味での新しいスパイダーマンとなる!!

時空を超えて過去2シリーズにも素晴らしい救済をする今作。4が作られなかったトビー版。2で打ち切りとなってしまったアンドリュー版。彼らにも映画の枠を超えて素晴らしい新たな結末をつけた。

ああ20年間スパイダーマンを見続けて本当に良かった。
ここ最近感じたことのない満足感を覚えている。
Q太郎

Q太郎