このレビューはネタバレを含みます
世界にスパイダーマンの正体がバレ、冤罪まできせられるという最高に次が観たくなる第二作の幕引きから2年。
大満足です。
1.序盤。
ダイジェストに近い演出。ピーターがスパイダーマンと知れて、ミステリオが残していった動画もあり、世界が分断。
わたしが、「前作では壮大に終わった割に小さくまとまったなぁ」と甘く観ていた頃。
2.ストレンジを頼る。
事件のせいですべての志望大学に落ちたピーター達。友達を巻き込んでしまったことに責任を感じたピーターはストレンジを頼る。
「世界がスパイダーマンはピーターパーカーだと知る前に戻りたい」
子ども(ピーター)に翻弄されるストレンジ先生。魔術失敗でマルチバースに穴が空く。
きた!待ちに待ったマルチバース!と喜ぶわたし。
あと、ストレンジ先生が「大学に交渉してないのか?」と驚くシーンに、魔術師になる前の常識的な高学歴社会人の顔が垣間見えてふふってなった。
ここら辺でもまだわたしはこの映画を甘くみている。
映画の感想じゃないけど、ひしひしと感じるのは、「ここにトニーがいたら」。トニーがいたら、ピーターはまずトニーに相談したろうなぁ、トニーだったらストレンジが言ったように「まず大学に交渉してこい」とアドバイスくれただろうなぁと想像し、また泣けてきた。エンドゲームの傷が癒えない。
3.ヴィランを助けたい
マルチバースから全スパイダーシリーズのヴィランが登場してくる。
全シリーズ観てる人にとっては堪らない展開。
なんやかんやで全員捕まえてそれぞれの世界に帰すけど、帰した途端に彼らは死ぬ運命。
死ぬとわかってるのに帰すなんてできない。
ストレンジの魔法を阻止するピーター。
ヴィランを治し、運命を変えてから、元の世界に戻すという。
ストレンジが父親ポジションでちょっとエモい。
敵と力を合わせて目的達成を目指すのもエモい。
まぁまぁ良いライトなエンタメ映画ね、と余裕かましてるわたし。
4.大切な人の死。
メイおばさんが死んだ。
心優しいノーマン博士だったのが、ヴィラン人格が目覚め、ピーター達を襲う。
共鳴した他のヴィランも暴れ出す。
グリーンゴブリンがメイおばさんを殺す。
スパイダーマンはこの世界でも最愛の人を喪わないといけないらしい。
メイおばさんが、勇敢で気丈でピーターを愛していたから、死んでしまった。
駆けつけたハッピーが、全てを察し、手錠をかけられながら「逃げろ!」と叫ぶ。
ここら辺でわたしの涙腺がイカれ始める。
5.スパイダー集結。
ネッドくんが魔術に目覚めます!!!
そして過去作のスパイダーたちが集まります!!!
Twitterでみんながネタバレに細心の注意を払ってた理由はここにあった。
ずっと期待されてたマルチバースでの全スパイダー集結。
孤独なヒーローたちが兄弟に出逢う。
力を合わせて目的達成を目指す。
これはエモい。
6.自由の女神での戦い。
回復のための戦い。
はじめはピーターのその場凌ぎの浅慮から始まった混乱。(それでも一切ピーターにネガテイブ感情を抱けないのはトムホランドの人徳だね!)
その拡げた風呂敷で、全スパイダーシリーズのヴィランと、スパイダー自身の傷を癒すだなんて。
なんて構想だ、ジョン・ワッツ監督。
プロモーションにも使われたMJが落ちるシーン。
それを救うのがガーフィールド版スパイダー。
こんなの泣くに決まってるじゃないか。
自由の女神に取り付けられたキャップの盾が落ちるのって、なんのメタファーなんだろう?
7.ピーターの選択①
ヒーローは自己犠牲しなければいけないんだろうか。
ヒーローは孤独じゃなきゃいけないんだろうか。
メイおばさんに育てられた混じり気のない善意のヒーローが、大事なものを投げ打って世界を救う。
ピーターの選択に、ストレンジが敬意と親愛を示す。
いや、元の原因は彼とストレンジなんだけどね!
ピーターが多くを癒やして還す。そして自分以外のすべてを失う。
こんなん泣くしかない。
8.ピーターの選択②
ピーターを忘れたMJとネッドに、名乗りでないことを選んだ。
MJの額の傷を見て。
あのトムホランドの表情ったら。
どうか彼が救われますようにと祈らざるを得ない。
おまけ.小技が効いているの最高。
ピーター達の弁護士がデアデビルかよ!
忘れないように全部メモった。
スパイダー次回作もまた楽しみでなりません。
ストレンジ先生とワンダのコラボにも大いに期待してます。