みのまめ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのみのまめのレビュー・感想・評価

2.4
<良かったところ>
・VFXの技術
→合成と本物の境目が全くわからないくらいの映像技術だった。
・Dr.オクトパスとグリーンゴブリン
→そのビジュアル、スパイダーマンとの戦いぶり、内に秘める葛藤などなど、彼らの全てが魅力的だった。

<良くなかった点>
・ストーリーの繋ぎ方
→MCU過去最低レベルで雑。「そうはならんやろ」と言わざるを得ない展開や圧倒的にご都合主義なキャラクターの処遇が多かった。一本のストーリーをつなげる種々のピースが完全に抜け落ちていた。
・ファンサービスの薄さ
→この映画は主としてスパイダーマンファンに向けた映画だと断言できる。MCUにおいても、そういう意味では特殊な位置にある作品である。しかしながら、そのファンサービスの内容は割と出オチ感があって、ファンにとったら確かに豪華で凄いことが起きているのだが、もっともっとそこから派生していく深みのある脚本が欲しかったところである。
・続くMCU作品の伏線のお粗末さ
→本編を観てみればお分かりなのだが、既にYoutubeで公式が発表している情報がエンドクレジットに流れたり、その他劇中の強引な伏線張りの仕方は興ざめせざるを得なかった。

というわけで、私自身期待値を上げ過ぎたからなのか、エンドゲームでMCU熱が冷めてしまったからなのか、はたまたそもそもこの作品の出来が絶対的に悪いからなのか、理由は色々あるがとにかくファンを喜ばせようと、映画として大切な様々ななことが欠けてしまっている今作。残念極まりない。
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