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ジャンゴ 繋がれざる者のkojikojiのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
3.8
2018年 アメリカ 監督:クエンティン・タランティーノ キャスト:ジェイミー・フォックス、レオナルド・デカプリオ、クリストフ・ヴォルツ
 
 3時間、長い救出劇だったが、しっかり楽しませてもらった。
ジャンゴという名前、そして曲からして、まず頭に浮かぶのは、フランコネロの「続荒野の用心棒」。タランティーノが意識してなかったはずはないと思うのだけれど。どうだろう。
 奴隷の時代、賞金稼ぎのドイツ人シュルツ(クリスト・ヴォルツ)により自由人になったジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は別れて売られた妻を救出するため、シュルツと共に旅に出る。
 そこに待ち受けているのがデカプリオ扮する南部の暴君カルビン・キャンディ。このカルビンはとてつもなく強敵にみえる。奴隷を犬に喰わせても平然としているような男だ。しかも,匂わせながらその本性をなかなか出さない。その感じが絶妙なのだ。デカプリオは、その役柄を楽しんでいるように演じている。こんなにうまい役者なのだと改めて見直した。堂々した演技は底が見えない怖さ醸し出している。完全にジャンゴを食っている。
 ドイツ人賞金稼ぎのクリスト・ヴォルツがまた、いい味をだしている。どこかで見た顔だなあと思っていたら、007のスペクターのドンだ。007とは違いウィットに富んでいて非常にナイーブな賞金稼ぎを演じている。彼の存在もデカプリオに劣らず大きい。
 このところフォックス・ジェイミーの映画を何本も見たが、この映画の彼はカッコいい。この3人の役者の演技だけでも十分なのだが、さらにステファン役のサミュエル・L・ジャクソンが憎たらしい役を好演してる。レビューでは書ききれないぐらいこの映画はすごい。
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