このレビューはネタバレを含みます
終盤にかけて出来すぎたストーリーだなとは感じた。
エンドロールでタランティーノの作品であることを知り、なるほどな、と。ハードボイルドで粋なシーンは彼らしさ満載だった。
歴史に忠実な作品ではなく奴隷問題を扱った作品である。とタランティーノ自身が語っているがまさにそんな感じだった。
気分が悪くなるくらい「二ガー」(差別用語)を用いる、差別主義で農園の主、カルビンキャンディはレオナルドディカプリオが演じた。極悪非道の傲慢ではあるが知性と品があり、外見も綺麗に整えたブロンドヘア、青く光る瞳、キセル付きの煙草。当時の白人至上主義をさらに濃くしたようなキャンディ、突き抜けたキザな振る舞いが見事なまでに腹ただしかった。
ジャンゴが終盤白人共を惨殺していくシーンは粋で気持ちのいいものにも思えたが、ここがまたタランティーノらしさといったところか。