ヴレア

ジャンゴ 繋がれざる者のヴレアのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
3.0
黒人の奴隷問題を描いてはいるが、「それでも夜は明ける」等に比べて決定的に違うのは社会派要素など微塵も無くて、ひたすらエンターテイメントに振り切って暴力をショーとして楽しむ映画になっちゃってる所ね。
単純に言うと西部劇版「キルビル」ですよ。
ラストの高いところからジャンゴが死体を見下ろす構図とかまさにそれ、サミュエルLジャクソン扮する執事に居残りを命ずる所も同じだし。
とにかくいかに格好良く人を殺すシーンを見せるかにこだわってるんだと思う。ド派手に血飛沫を上げ、鞭で人をなぶり殺したり、ハンマーで叩いたり、目を潰したり、人間を犬に喰わせたりする。
これらのシーンに観客は歓声を上げ、いいぞもっとやれ!と叫ぶ(かどうかはわからないが)
とにかく言いたいのは奴隷や人種差別に対する問題意識などを提起する訳ではなくて結局はバイオレンスをやりたいだけなので、B級感が漂う作品となっている。でも、これがアカデミー賞の脚本賞取ったんだよねぇ。う~ん…
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