たな会No02

SKIN/スキンのたな会No02のレビュー・感想・評価

SKIN/スキン(2019年製作の映画)
4.0
ネオナチがシングルマザーの女性と出会って変わっていく姿を描きます。差別主義者が真っ当な人間に変わっていくのがテーマというより、人を変えてしまうことの怖さや正しさ、人を良くも悪くも変えてしまってもよいのかどうかを問うた作品に思えました。彼とその仲間だった人たちは、貧乏でお金もなく親に捨てられるなどでどうしようもなくなり、食べ物や居場所を求めてネオナチになっていくわけで、自らその思想を求めてなったわけではないことが描かれます。そんな子どもたちに声をかけ、ネオナチに仕立てあげていく男女を見ていると自ずと先のようなことを思いました。変えていくことの良し悪しを考えさせられ、とてもよい映画でしたね。タトゥーを消すまでに600日です。変わるには時間もかかるんです。