SKIN/スキンの作品情報・感想・評価

上映館(19館)

「SKIN/スキン」に投稿された感想・評価

レイシストやホワイトトラッシュ(差別用語?)以前に1人の人間として見た時に見事なまでのダメリカ人ばっかで……女性の方も子供に歌わせて稼いでいるし、子供も親がキャットファイトし始めたら止めるのではなく、応援するって……リアルやなぁと。まぁ実話なんでドラマチックな所はない。肝になるのは脱会する事の難しさより味方を装って近づいてくる箇所でしょうか?主人公もそうやってスカウトされたみたいだし。そして、あくまでも、装うだけで仲間とも家族とも思ってない。ただの金ズル、手下、利用してるだけに過ぎない。そこからの脱会の困難さ。蟻地獄。組織とはそういうモノ。
も

もの感想・評価

3.5
罪の可逆性と非対称の差別の不可逆性。
懺悔と救済というあからさまなキリスト教観。二人の聖母はかたや受胎、かたやピエタという表裏関係にある。

ヴァイキングを自認するファシスト集団は、つまり「クラン」であるが、生物的ナワバリ意識こそが我々の原罪なのかもしれない。

罪と罰は描かれても、平和あるいは和平は一切描かれない。短編と併せて、ナティブのシニシズムが強烈。時代的にもね。


まったくもって関係のない話だが、放火を見るとあのことを思い出してしまう。
自ら放った火に焼かれた。
現実の罪に救いはなく、あまりに苦しい。
くり

くりの感想・評価

3.6
短編の完成度が高い分、キレの悪さが気になるかも。人生のもうちょい前の段階でこうはならなかったものなのか、、、とか人物造形の雑さが気になってしまう。
sss

sssの感想・評価

4.0

短編は傑作だった。
長編も似たような映画かと思いきや全く別物だった。
短編は、ネオナチに一泡吹かせる話で、そこにはカタルシスがあったのだが、長編は一泡吹かせるのではなく、ネオナチの一員がネオナチグループから抜ける困難と苦悩を描いていて、全然違う物語だ。

彼はあの女性とその娘たちに出会うことでネオナチグループから抜けようとするが、はたして人生を捧げたネオナチ思想を捨ててまでその女性と一緒になりたいという説得力があの女性にあっただろうか?

つまりあの女性にそこまでの魅力があったようには思えないのだ。
何かをきっかけに意気投合するとか、あるいは彼女の言葉にハッとするとか、そういうシーンがないと彼の心の変化に観客は納得がいかない。
ここが一番重要だったのに、とても弱かった。

百歩譲って、彼は彼女にそこまでの魅力を感じていたとしても、彼は人種差別の愚かさに気付いて心の底から改心したわけではない。
女と一緒にいたいからグループから抜けたいだけ。
つまり根本的な問題の解決になっていないのではないか。

いやそもそも彼は本当に白人至上主義を信じていたのだろうか?
どういう考えの基に有色人種を恨むようになったのだろう?
おそらく理由なんてないんだろう。
あのネオナチ夫婦に拾われて、何となくそのコミュニティに入り、何となくそこから抜け出せなくなったんだろう。
途中で若い青年をグループに入れるシーンがあるが、彼もお腹が空いていて、行き場がないからグループに入っただけ。信念とかは別にない。

であるならば、おそらく暖かい家族を知らないであろう主人公が、家族を持つあの女性に魅力を感じる意味もわかる気がする。
でもそうなら、もっと普通の女性で良かったはずだ。極端に太った女性をキャスティングする必要もないし、彼女の元夫がネオナチの一員だった必要もない。
むしろそういう世界とは違うところで生きている「一般的な女性」で良かったのではないか。

事実を基にしている映画なので、事実に引っ張られすぎた結果、芯の通ってない弱い映画になってしまった気がする。
個人的にはもっとガンガン脚色して、映画的なカタルシスや感動を描いてもらいたかった。

と言えど、家族という新たな共同体を求めていたと解釈すると全て辻褄が合う。
新入りの青年にあんな態度をとったのも納得がいく。
「腹が減ったという理由でこんな所に来るな」というのは、「ネオナチなめんな」ではなく、「こんな所に入ったら俺みたいになっちまうぞ。抜け出せなくなるぞ」って意味だったのだ。

彼には差別的な思想は元々なくて、自分を拾ってくれたネオナチ夫婦から与えられた思想なだけであって、行き場のなかった彼はただその思想を持つことを”選んだ”だけ。生きる為に。
だからこれは差別思想から更生する話ではなく、あくまで抑圧的な共同体から抜け出そうとする話。

そして、権威的な父親の存在から逃れようとする話でもあるので、ファーザーコンプレックスあるいはエディプスコンプレックス的な映画かも。
いかにもアメリカ映画的だ。

観賞後は「アメリカンヒストリーX」の足元にも及ばないと思ってたけど、切り口が全く違うだけ。
よくよく考えていくと意外と深いわこの映画…
竜どん

竜どんの感想・評価

2.7
冒頭や節目節目に挿入される入れ墨の除去手術シーン。
実際レーザー照射時に伴う痛みは相当なモノらしく、劇中主人公のそれに耐える様は観ているこちらの背中にも冷たい汗が吹き出してくる。
「人は、生まれ変わることができるのか。」
自らの行いを悔いる時、人はそれ相応の苦痛を感じるものだし感じるべきであると思う。断罪されるべき罪が大きければ大きい程、それに見合う痛みを乗り越えた時にこそ自らを赦せ、生きる道をやり直せるのだと。
表題の『SKIN』(肌)は、本作の骨子になっている肌の色の違いによる「人種差別」や「レイシズム」というよりも、主人公の肌に刻まれた「タトゥー」を悪しき象徴として描き、またそれと離別することの難しさ・厳しさを手術の痛みに例えて表現しているところに大きな意味があるのであろう。実際作中のレイシスト団体をカルト宗教団体やマフィアやギャングに置き換えても物語は成立しそう。
ただ実話ベースで脚色もあまりされていないらしいので、ブライオンが改心するに至る程のドラマチックな展開もなく、新しい家族との絆を深める様な感動的なシーンもあまり表現されてはいない(ともすれば衝突ばかり)。希望のさすラストではあるが、「タトゥー」=「悪」を身体から切り離したところで彼等の未来は前途洋々とは行かない気がするのは現実社会の厳しさか。

同時上映された同タイトルの短編は似てるようでアプローチがだいぶ違う作品。短編だからこその展開だが、こちらの方が衝撃度は高く、人間の差別に対する絶望的な悲哀が胸に突き刺さる。


追記
「KKK(クー・クラックス・クラン)」を初めて耳にしたのは『ダッシュ勝平』(古い…)の「勝平くそこのやろ団(アニメでは勝平このやろこのやろ団)」。こういうパロディもおおらかだった時代だったから許されたものの、今なら人権団体から抗議が来そうだな。

このレビューはネタバレを含みます

差別映画にするなら短編の続編とかギャビンの物語を見たかったかも
MOON

MOONの感想・評価

4.2
映像が綺麗で観いった。ジェイミーベル目で追ってしまう。ロケットマンで優男だったけど、今回もある意味優男で。事前情報無しだったから、短編付きじゃ無いのを観たけど、この映画観終わったら短編観たいーー!ってなる。アウトレイジみたいだなぁってヤクザみたいでカルトみたいで。入ったら抜けるの大変だよな。
zogli

zogliの感想・評価

2.5
人は大人になってからでも変われるんだね、ってのは観て良かったと思うけどまた観たいとは思わない

合間に断続的に挟まれるタトゥ除去の手術室とせん妄状態でみるあの燃やされたりする被害妄想的シークエンスは音楽も含めてとてもとても好きだったけど、全体のテンポが良くないし思考の偏った人たちのくだらない組織のバイキングがどうとかいう子供じみたマッチョイズムをひたすら見せられるので結構冷めた気持ちになってしまったし

実話をもとに〜って言うけど何をどこまで盛ってるんだろって思ってしまう
ジェンキンスさん聖人すぎるし、職に就けないけど結婚するとかちゃんと足洗わず組織抜けてくるとかあと先考えてなさすぎてすごすぎるだろ

シングルマザーとの出会いや彼女への愛情というより、あの娘たちに対する父性みたいなやつが彼を変えたのではとしか思えなかったし、その父性のようなモノは自分が失った本来の父母の影と偏った思考の養父母との人生で育まれてしまった彼の中のコンプレックス+良心というより罪悪感が混ざったもの、の成れの果てじゃないのか

美しくもないし色気もないセックスシーンはそんなに興味がないのであの辺はなくても良かった

タトゥを消しても過去は消せないのにわりと痛みを乗り越えたら禊は済んだみたいな描かれ方なのはどうなのかしら
墨をレーザーで消す時に一緒に毛穴もダメにならんかなー髭とか髪とか生えなくなるんじゃない?と思ったら最後に出てきたご本人眉毛途切れてたね
ミカ

ミカの感想・評価

3.7
私の知らない世界だった これから色々勉強していこう……

浴槽でお酒飲んでるシーンの光の入り方がすんごい好きで写真撮りたい〜となった
サトコ

サトコの感想・評価

2.7
それなりに緊張感もあって見応えもあるのになぜだろう、これはドラマの方がいいんじゃないか、、感。

平たく言ってしまうと、更生するのは命がけだったっていう話で終わってしまう、、
心情を察することはいくらでもできるけど、観せて伝えるにしてはちょっと過激さに頼り過ぎてるのかなァ、、もう少し丁寧に痛みや苦しみの心理描写があってそれで例え尺が長くなってしまったとしても映す意義のある内容なだけに残念。

更生する人ではなく”させる人”の物語なんだなァと感じましたァ。
熱演、とても良かったです。

帰り道は「堪えたなァ、、」となる予定だったのに割とあっけらかんとしている。(笑)
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