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水曜日が消えたのはのレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
1.7
曜日ごとに七人の人格が変わる話。

解離性同一症を扱う話というよりは、多重人格ファンタジーって感じ。
この障害の問題は「複数の人格をもつということではなく、ひとつの人格すら持てないということ」(Wikipedia)にあるのだが、この作品の主人公に入っている人格はそれぞれ完成した一人格であり、精神的にも安定しているという実際の症例とはかけ離れたもの。

おそらく実際の症例や問題を念頭に置いて作られた話ではないので、主人公(に作者が出させた)の結論には比較的嫌悪感があった。
この障害については「24人のビリーミリガン」を読んだ程度の知識しかないが、そこでの治療、最終的な目的とはかけ離れた結論だったので。

実際の苦痛に目を向けず、単なる「設定」に落とし込むような論理は嫌いです。
現実は「怪我したら痛い」し「病気したら苦しい」ので、そこからかけ離れないで欲しい。
は