AK

リチャード・ジュエルのAKのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.1
イーストウッドの2019年作品。1996年アトランタ五輪で起こった爆破事件とその報道被害が元ネタ。主人公が「法と秩序(Law and Order)に従う」下層白人とか、犯人がミリシア(民間極右)とか、リアリティーショー化する報道とか、完全にトランプ時代の作品。おもれー

公開当時はオリヴィア・ワイルド演じる新聞記者が「身体を使ってFBIからネタを取る」という脚色が徹底的に非難されていたが、そのワイルド当人が「なぜFBI捜査官役に対してはそれが起きない? セクシズムにはダブルスタンダードがある」と怒っていたのは知らなかった。
https://deadline.com/2019/12/olivia-wilde-responds-to-richard-jewell-kathy-scruggs-controversy-1202799205/

以前、『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』をmayumoゼミで扱ったときにmayumoさんと話しあったのだけど、イーストウッドの「保守感」というのは、本当に一筋縄では捉えきれないっすね。

ここ近年観た映画のぶっちぎりワーストは『15時17分、パリ行き』だったので、つい『運び屋』もスルーしてしまったけれど、リチャード・ジュエルの出来がこれなら観たいな。
AK

AK