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リチャード・ジュエルのhebのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.0
抑えた演出で淡々と描かれていくのに、何故こんなにも引き込まれ心震わされてしまうのか。
実際に起こった事件の登場人物としても全体のテーマという観点からも完璧と言わざるを得ない主人公のキャスティングが見事です。
相棒とも言える弁護士役のサム・ロックウェルも最高の演技で映画全体の面白さを何段階も引き上げていると思います。

報道の在り方や強引な捜査、それに流されるまま過熱する社会全体に対する問題提起の作品として、また熱いエンターテイメントとしても文句のつけ様がない出来だと思いますが、女性記者の描写について議論が起こっているという情報にも触れました。
事実関係ははっきりしない様ですが、メタ的に騒動を反復してしまいかねない問題だと思うのでこの点についてはひとつ留意する必要があるのではと思います。
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