LuluY

リチャード・ジュエルのLuluYのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.2
あっさりした作品だったなぁという印象です。
リチャードジュエルという正義感が強いけど不器用な人の描き方は優しく、
捜査官の汚いやり方にも真摯に対応してみたりして、見てる方は「もうなにやってるの!」と腹ただしく思うのも憎めないからこそ。
最後論破したシーンは怒りの感情や必要以上にやりかえしてやろう、というような感じではなく、それがリチャードジュエルという人のらしさだったんだなと妙な説得力がありました。

ワトソンとの絆は浅いような深いような。
爆弾犯ではないという確信を得るのが、公衆電話までの移動時間をはかってみてというのがちょっと残念だった。
数字で証明せずとも、ワトソンはリチャードが爆弾犯なんかであるはずないと確信持ててもおかしくないと思うんだけどなぁ。
心の底ではわかっていたけど、証明できる何かがなければ他の人を納得させることはできないからということでしょうか。
かたやナディアは電話を受けたときから無条件でリチャードの味方。いるよね、こういう第六感が働いてそれを信じて疑わない人。好きです。
演じるNina Arianda がまたその雰囲気を上手くだしてて、良い女優だなあと思いました。なんせあのサムロックウェル相手に個性だしてるのがすごい。

あまりイーストウッド作品見たことなくて、運び屋とこれぐらいしか見たことないかな?どちらも共通して思うのはクドイ演出とかはなくてあっさりしてる。悪くない映画だったよという印象を残して数ヶ月後には内容わすれちゃってる気がする。
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