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リチャード・ジュエルのkeiyuのレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
4.2
何ともいびつな映画を撮ったなぁという気持ちと
シンプルな(すぎる)語り口で見事に1人の魂を描いた傑作だという
アンビバレントな気持ちはあるものの…

現状今年1番心が熱くなった作品であるのは間違いない。
何がこの映画のキモだったのか自分なりに考えるとタイトル通りリチャードジュエルその人に視点を絞ったことだと思う。(当然、良くも悪くもです)

このことで1人の自意識あるいはアイデンティティをしっかり語りきっている

3日前喜んでいた母親が泣いている、
自分が忠誠を誓った国家が信じられなくなってきた、
甘いものを喜んで食べたい
とにかくここの部分で熱くなれるかどうかという作品だと思う。

何度もいうけどバランスを崩した作りだと思う。
ただ、1人の魂を救うためにこの映画が作られたと思えば
そしてその魂が誰かに届けば、少しでも人は前進できるのではと感じさせる。
僕はそこに感動しました。
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