しおね

雨月物語のしおねのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
3.3
京マチ子の色気…!

「男にとっては何でもなくても女には一回。なのになぜ契りを交わしたのですか?」

このセリフで京マチ子が怖いというよりも可哀想になった。

生前送れなかった女としての幸せな日々をやっと手に入れたと思ったらまさかの妻子持ち…
辛すぎるぜ…!

妻の喜ぶ姿を見たいが為に間違った方向に進んでいっちゃう男達は憎めない。

田中絹代は妻の鏡すぎて直視出来ない。

霧や屋敷跡が『まんが日本昔ばなし』を見ている気分だった。

昔のを見てるとよく唐突に「戦が俺らを変えちまったんだぜチクショー」が出てくるけど、この作品にも出てきた。
戦争を言い訳にしている感、被害者意識、そういうのも感じた。
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