ノクタン

雨月物語のノクタンのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
4.6
溝口映画初体験。
幽玄的な映像美によって浮き彫りにされる生々しすぎる人間の業。
こういう視点を持った映画が50年代の男性監督によってしかも日本で作られてたのに素直にびっくり。
欲のまま好き勝手する男性と、割を食う女性との対比が痛烈で良き。

そしてなんといっても水墨画みたいな美しさと俯瞰で捉えるカッコよさを兼ね備えた映像に痺れた。
高い文学性、緻密な映像美、さすがの傑作。
ノクタン

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