ぬっこ

雨月物語のぬっこのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
5.0
死を予感させる船が映る。この船は三途の川を渡る船なのだろうか。
 また屋敷にあった父の兜、あの兜の不気味さと、死んだはずであるなら兜は真っ先に取られるのになぜあるのか。兜に魂があるのはもちろんだが、あの兜以後生なる彼の魂を奪ったようであった。そしてその後に映し出される屋敷の俯瞰ショットは、亡くなった父の目線のようである。
 一つ残念なのは,ラスト道徳的に終わった部分である。
それにしても京マチ子にあのような役をやらせると、大変ハマる。
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