ぽん

雨月物語のぽんのレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
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とにかく1カット1カット、美しい。
湖のシーン。霧のせいで周りの視界がぼやけて見える。現実と幻の狭間、寝る直前もしくは、寝起き直後のあのぼんやりしたもの。きっと、源十郎たちは、今の現実からは解き離れたところに行くのだろう。
お屋敷の整然さに加え、侍女2人がピタッと同時に部屋に入ってくる。若狭の白く綺麗な肌。ここに幻想が詰め込まれる。そして、源十郎と若狭の立ち位置。若狭は源十郎を見下ろす位置にいる。源十郎は若狭を見上げる。若狭は神のような存在。雲の上の存在なんだ。
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