遥

雨月物語の遥のレビュー・感想・評価

雨月物語(1953年製作の映画)
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霧の中小舟で進んでいく。もやの中に入る。一回転すれば夢の始まり。

目の前の幸せでは飽き足らず、気付けば崖の淵まで来てしまった絶望は経験しないと分からない。その時にはもう失ったものの方が多いというのに。
宮木の丸っこい背中のなんて美しいこと。

京マチ子の妖艶さに怖くなった。怯える目、逃さない目の力強さに圧倒される。
遥