キミシマユウキ

ブロードウェイと銃弾のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
3.7
売れない劇作家のデビッドは自身の演出した舞台を公演出来る代わりにマフィアの女を重要な役に当てなくてはならず……

毎年映画を製作するお爺ちゃん👴
!!ウディ・アレン監督!!
によるクライムコメディ。
アレン爺ちゃんの作品は虱潰しに見ているので鑑賞。


「君が愛したのアーティスト?
それとも中身の僕?」


アカデミー脚本賞&監督賞もノミネートされただけある作品。
“ショービジネスとギャング”
という一見関係のなさそうな組み合わせが上手く化学反応を起こしており、脚本が普段見たことのない展開で楽しめた。
やりたいことを貫き通すには妥協も必要…通常の道徳倫理なら(笑)
というお話だ。
登場人物の個性が濃くてそれぞれの主張も強いので誰を主人公にしても面白くなりそう。

主演はジョン・キューザック。
こういう癖のある神経質な役はピッタリ。アレン爺ちゃんは出演していない時はどこか自分と似てる俳優を主役にしがち(笑)
大女優役ダイアン・ウィーストはアカデミー助演女優賞獲得!
旬をすぎたヒステリックな大女優な感じは『サンセット大通り』の彼女に似てる気がします。
ギャング役チャズ・パンテミリ。
彼が禁酒法時代のギャングを演じくれているだけでギャング好きとしては見る価値がある。筋の通ったボディガードで好きでした。

予想外に進む展開が素敵でアレン爺ちゃん作品の中でも結構お気に入りかもしれない。
というより自分は禁酒法時代のアメリカ人が好きなだけかな?(笑)

ウディ・アレン監督好き、ブロードウェイが好きな方、そして気に食わないことがあったらすぐ撃ち殺しちゃう禁酒法時代のギャングに憧れている方にはオススメの作品。