Masayanyan

ブロードウェイと銃弾のMasayanyanのレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
4.5
90年代製作やのに作風が80年代前半のウディアレンの傑作コメディ。めっちゃ笑った。金のためにマフィアの愛人を渋々キャスティングするもド下手演技に悩まされる新鋭劇作家、色仕掛けで脚本を変えさせる大物おばさん女優、実は舞台演出の天才のボディーガード、ダイエット出来ない中堅俳優。全員が滑稽で愉快。
『ゴッドファーザー』へのオマージュ多数、というか雰囲気が全く同じ(笑) 演劇の題名が"God of Our Father"って。ルカ・ブラッジ暗殺の舞台となったホテル・エジソンも登場したのは驚いた。よく考えると、キャスティングを強要するのもゴッドファーザーと同じやし、共にかつて(?)エンタメ業界と犯罪組織との間に密接な繋がりが存在した歴史的背景を基に作劇してると言える。
最後の台詞がアレン作品『ハンナとその姉妹』と一緒なのは面白いし、少し和んだ。
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