生きることの美しさと過酷さが台詞と枠線の無い世界で描かれていてとても良かった。
作者の方は絶対にワンダと巨像やブレスオブザワイルドが好きだと思う。
広大すぎる世界を乗り物で独り走る様は「ゆめにっき」も彷彿とさせる。グラフィックとセリフ無しも相まってゲームのような世界観。
ただ、これから見る人達には是非、本編後の「日本公開版エンディング」が始まる前に劇場を立ち去って頂きたい。あれは本当に酷い蛇足。
作品が作ってきた世界観や雰囲気を台無しにする。輪郭のないグラフィックにサインペンで縁取りしていくような冒涜。あれのせいで全てがくだらない説教・教訓じみた物に見えてしまう。10000歩譲って、やるならせめてインストゥルメンタルのBGMであれ。100日後に死ぬワニから何も学んでない。
