夏時間のkのレビュー・感想・評価

傑作。
些細で気にも止めていなかった、繊細で揺れ動く思春期の"夏時間"が丁寧に描かれた、草の匂いがして風が吹き抜ける作品。

自分がその中にいる時は退屈で焦燥感を覚えるけど、過ぎ経った後振り返ると、ノスタルジックで瑞々しくてかけがえのない時間のように思えてしまう。

ずっと変わらないものなんてないのかもしれないけど、ひと夏の思い出が心に残り続けて、その後の人生の拠り所になってくれることがあると信じたくなるな。

韓国映画はどこまでいくんだろう。