まみ

ヴィタリナのまみのレビュー・感想・評価

ヴィタリナ(2019年製作の映画)
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人生で1番好きな映画のひとつだからまじでむり😨(5分くらい遅れて到着したけど)ふつうはどうしたってカメラは切り取れる空間しか映すことができないけど、画面の四隅が暗闇に覆われているから、ヴィタリナの顔や、弔うように置かれた写真が浮かび上がって見える。暗闇の中を懐中電灯のあかりひとつだけ進んでいくみたいな所在なさ。特に浮かび上がってくるのはヴィタリナの水分を含んだ両眼。ヴィタリナの白い目を光が照らし続け、彼女も目を開くことをやめないから、明日もまだヴィタリナは生きていてくれるんじゃないか、と思えてしまう。あと室内にいる時に必ずと言っていいほど聞こえてくる外の喧騒。あんなに語らない人の情を浮かび上がらせてくる音もなかなかない。あとやっぱり何よりもなのは、怒りが、疲れが("この世"にとことん痛めつけられてきた人の)空間を飛び回っていること。てかなにも言えん
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