ヴィタリナの作品情報・感想・評価

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「ヴィタリナ」に投稿された感想・評価

knnysk

knnyskの感想・評価

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 昨年フィルメックスで観たことを思い出した。細部までは失念してしまったけど、ヴェントゥーラは亡霊だったような気がしてならない。確か冒頭で彼は死んで、そこからは会話が噛み合わなかったり、地震起きたり?ヴァントゥーラの存在がめちゃくちゃ浮いて見えた、気がする。彼が実在してようがしまいが、そう映ったんだからそれでよし。思い出そうとするが、なかなか全体像を掴ませてくれない。
 最後、カーボヴェルデのカットの開放感には目眩がした。
smmt705

smmt705の感想・評価

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ペドロコスタ監督はお家が好きなんだと認識した!家から家へ。それが逃げる目的なのか、滞在するのか。至る所にある街角を歩き、放浪しながらも、ちゃんとお家に帰る人々。どんなところにも太陽はあるはずなのに、浴びようとする人はこのフォンタイーニャス地区にはいないのかと言うほどに夜で、闇。ヴィタリナの皮膚、眼球がその微かな光を反射する時の美しさと、亡き夫への相反する気持ちが見え隠れして、そのせめぎ合いから目が離せなかった。すごくロマンティックな気持ちで見終わるとは思わなかったし、ヴェントゥーラのふわふわ神父も嫌味さがあって笑っちゃった。ポルトガル語の幽霊。
ヨラ

ヨラの感想・評価

3.8
ペドロ・コスタ好きなので、この漆黒まじですごい…で気がつけば130分
自家中毒というか、初期2作のような清新さはもはや出せないのだろうか。冒頭シーンの「影」の行進が一番良い。
grasshopper filmのオンライン配信レンタルで。東京フィルメックスに行きそびれて見れなかったペドロ・コスタの新作『ヴィタリナ』を。見事な作品。夫を失った女性ヴィタリナを軸にカーボヴェルデの移民が暮らす地区を舞台にその数奇な運命を描く。コスタの白黒コントラストを繊細に描く描写は健在。
pherim

pherimの感想・評価

4.7
現代映画の一極点。カーボヴェルデからリスボンの貧民窟へ来た妻は、夫の死を知りなお留まる。大洋の両岸へ引き裂かれた魂魄を、光と闇の両界が輪郭づける。『ヴァンダの部屋』から20年、『ホース・マネー』の先で更なる昇華遂げるペドロ・コスタ、その戦慄。
白

白の感想・評価

3.5
いささか野蛮に画面に塗り込められた漆黒が慎ましやかな純白をふとその身に纏わせてみせるとき、言葉では語り得ない愛の痕跡が私たちの目前にみすぼらしく浮かび上がる。
未亡人の受難を見詰める、ペドロ·コスタの眼差しは果てしなく厳格。
浮浪者

浮浪者の感想・評価

3.5
このように愛することもできるという、提案でもなく、こうとしか愛せなかったという、諦念でもない。

これこそが、つまり、映画こそが、愛の結晶作用であること。愛の定着術としてしか、映画は救われないのだと、という奇妙な論理を抱かせてしまうような魔術はたしかにあったのだった。南無。
か

かの感想・評価

4.5
めちゃくちゃすごいです。ただフィルメックスで遠くから見たから、もう一度スクリーン近くで見たい。絵画的な画面はより際立っている。

内容も一度で把握できるようなものではない。

ペドロコスタはDVX100Bを使うのはやめたようだ。HD画質になっていた。

しかし、デジタルビデオでこんなすごい画面が撮れるだという驚きは相変わらずで、より精度が上がっているように感じた。こんなに深い闇、力強い光を表現できるものなのかと感動した。

内容は女性映画で、未亡人となった女性が夫の亡霊とチャネリングするようなお話です。ただ、お話は簡単には把握できないです。絶望も希望も写っていて、ジョンフォードも成瀬も写っているような気がします。
ペドロ・コスタがヴァタリナについて「彼女のことを愛していると言っても過言ではない」と言っていて、そういうことだと思った
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