出稼ぎ先で死んだ夫が暮らした家を訪ねるヴィタリナ。
その家でしだいにつぶやかれる彼女の言葉。
その人工的に計算された構図、光と影とのコントラストもさることながら、持続するピリッとした空気が素晴ら…
東京都写真美術館 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ 特集上映 にて鑑賞。
9月に同美術館で「総合開館30周年記念 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」を見た。展示会場は全部真っ暗、写真と映…
初めてペドロ・コスタを観た。
ヴィタリナが泣いて以降はかなり良かったと思う。それ以前は、引きのショットが多かったが問題はむしろその中にあった寄りのショットだと思う。軽くペドロ・コスタの映画の倫理…
瓶が音を立てて倒れる
嵐のような風と雨が屋根をたたく
言葉は発せられる
気をつけて聞いていなければわからないほどの囁き声や静かに、でも確かな声で語られる言葉たちと共に轟音が同居している
ヴィタリ…
画面の外に広がっているであろう不可視の暗闇を凝視する人物たちの静かさ、
こちらにも言葉を失わせる静かさがあった。
その暗さの中で突然始まる、肉感を伴った声による語りの確かさも素晴らしかった。
例えそ…
煙が部屋の中を漂う。すごい力を感じるアップの手。亡くなった夫が住んでいた場所に留まる。場所に染みついた何かを感じる。埋められたのを見ていないから、実感が湧かない。嵐の日の風で何かを思い出す。最後に屋…
>>続きを読むすごすぎる。
映画は光と音と、それから影の芸術であることを思い知らされる。
(あとは時間か)
全てのカットが絵画的で、その画をみて役者の視線が動くだけで鳥肌が立つ。
最初の独白、藪の中に倒れてい…
飛行機から降りてくるとことか過剰にかっこいい美しい。全編美しいが。
お墓や最後のカーボ・ヴェルテの場面はめちゃ明るく感じたけど、そこまでが暗すぎただけでそこに何か希望があるとは思えない。
ただ一条の…