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ジェントルメンのJIZEのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.1
英国のロンドンの暗黒街を舞台に総額500億円におよぶ大麻ビジネスの莫大の権利をめぐって悪党たちが熾烈な駆け引きを繰り広げるさまが描かれる。ガイ・リッチー監督の新作。新規獲得むけじゃなく旧来のファン向け映画。有象無象のキャラクターの描き込みが、とかく印象的で格式高いナウいテイスト、それぞれの出し抜きあいの構図もオールドの熟練っぽさを感じさせる。少々映画のアプローチは古臭いが、つくりこみはお見事。またガイ・リッチー監督のフィルモグラフィでの超ヒット作の前作『アラジン(2019年)』から、大きく原点回帰のハードボイルドの路線へと回帰している。皮肉のユーモアも健在で饒舌なそれぞれの"語り"が世界観を遊び心たっぷりによりかきまわしている。マシュー・マコノヒーの安定の芝居を堪能するも良し。一癖二癖あるオヤジたちの怪演が、探偵や悪党などのノスタルジーをブチかましている。
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