みおこし

ジェントルメンのみおこしのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
4.2
Filmarksを始めて6年、ついに!ついに!大台の3,000mark目!!
『少林サッカー』を観て「映画って楽しい!」と気づいた小学2年生、『風と共に去りぬ』を観て「映画って深い!」と気づいた6年生、『パルプ・フィクション』を観て「映画ってカッコいい!」と気づいた中学1年生。幼かったあの頃よりはより深く、より広く色んな映画を観ることができる大人になってきたと信じています(笑)。ほっとくとハリウッド&香港映画(主に男臭いマフィアもの)しか観なくなるクセは抜けないので、これからも時代、ジャンル、国籍に捉われずにたくさんの作品を鑑賞して、1本でも多くの名作と出会えるように頑張ります!いつもこんな自己満足かつ拙いレビューを読んで下さっているフォロワーの皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
…ということで、この大台に選んだのは、敬愛する3大現役監督のひとり、ガイ・リッチー様の最新作(公開延期を受けてほんとようやくという感じ...)。鑑賞したのはひと月以上前なのですが、今日のためにキープしていました!(笑)

長年ロンドンで大麻の密売ビジネスを通して闇社会を牛耳ってきたアメリカ人のミッキーが、この世界から足を洗うことを決意。彼の利権総額50億円をめぐり、ユダヤ人の大富豪マシューや中国系マフィアのドライ・アイ、下町を仕切るボクシング・ジム経営者コーチをはじめとする曲者たちの覇権争いが始まる…。

フッフゥー、ガイリチ様が原点回帰!!
彼の作品としては異色すぎる『アラジン』はじめ、『キング・アーサー』『シャーロック・ホームズ』シリーズなど最近メガヒット作品が続いていた彼が、良い意味でスケールを絞って、ロンドンの闇社会に生きる男たちの軽妙な駆け引きを描いた1本。矢継ぎ早に繰り出されるセリフの数々、ダマしダマされるスリリングな展開、最高にスタイリッシュな映像と俳優陣、秀逸なサントラとオシャレすぎる衣装…。どれを取ってもガイリチ節が見事に炸裂!たくさんの登場人物が出てくる一方で、非常に分かりやすくそれぞれのバックグラウンドを説明してくれるので全容をすぐ理解できたし、そんな彼らが複雑に絡み合った結果のクライマックスはまさに「先が読めない」怒涛の展開でテンションMAX。手掛けるテイストが近いタランティーノ御大やダニー・ボイル御大に比べると、ソフトな感じのバイオレンス描写も逆に心地よい(笑)。

ガイリチ節はもちろんのこと、彼のイメージを見事に体現する豪華俳優陣も皆さん最高にカッコいい!
オーダーメイド感満載の超高級スーツを見事に着こなし、ひとつひとつの仕草から自然とその野心と男気があふれ出るミッキー役マシュー・マコノヒーの演技には終始釘付けだったし、そんな彼の優秀な右腕レイモンドを演じたチャーリー・ハナムも今回はいつものワイルドな感じではなく、寡黙でスマートな印象でまた魅力的。さらにコリン・ファレルが演じたコーチは、ただの下町のチーマー(笑)と思いきや実はとてもデキる奴というユニークな役柄で、硬派な印象の他の男性陣とは一線を画していて、最近の彼の作品の中でもトップクラスのハマり役。そんな中、やっぱり一番印象に残るのは見るからに狡猾で胡散臭い私立探偵フレッチャーを演じたヒュー・グラント。”嬉々として演じる”とはまさにこのこと、やることなすこと全部ズルいんだけど「え?俺悪いことしてる?」と平気で開き直れちゃうあの感じがたまらない(笑)。
こんなにアクの強いベテラン勢の中で、現在人気急上昇中の若手俳優ヘンリー・ゴールディングが極悪キャラを演じていたのも新鮮。『クレイジー・リッチ!』や『ラスト・クリスマス』の好青年イメージが強かったので、振り切ったマフィア役にはびっくりしたけど憎たらしくて最高!

素晴らしかったポイントを挙げたらキリがないほどに、すべての要素が完璧にフュージョンしていて、まさにこだわり抜かれた”職人芸”という言葉がぴったり。映画館を出た後も興奮冷めやらないというあの感覚、久々に体感しました。
配信開始されたらすぐにまた観ようっと!