ガイ・リッチー監督らしいユーモアの効いたクライムサスペンス。
大麻栽培で巨万の富を得た男、その地位を奪おうとする悪い奴ら、そこから金をゆすり取ろうとするゲスな私立探偵…
作品の序盤から登場人物が次から次へと現れ、群像劇のごとく入り組んだストーリーが軽妙洒脱な語り口で展開していく。
いかにも英国の悪党といったセンスの良い着こなしや、ウィットに富んだ台詞回し、時間軸を巧みに操りながらテンポよく見せる格好良さはガイ・リッチーの真骨頂と言えるだろう。結局しっかり先が見えている者が生き残るという、スカッと溜飲を下げるオチも見事だ。
