「お父さん、仏教じゃなかったっけ?」
火鍋店を営む父の訃報に長女ユーシューは葬儀社に言われるまま中国風スタンダードな葬儀を行う。父の親族には自分が知らない異母姉妹がいることが分かる。
本作のテイストは、大真面目なシリアスではなく、どちらかと言うとアットホームな雰囲気の作品でした。
3人の姉妹は面識がなくても意気投合、3人寄れば何とやら。
それぞれの生い立ちや家庭環境を知っていく。何れも父が不在で十分な環境ではなかった。
3人3様、個性もバラバラだが、火鍋店を開店させようと、3人は協力してスープのレシピを探る。
店が軌道に乗り始めたやさき、それぞれの人生を返り見る。そこには優しく微笑む気丈な父の姿があった。
アットホームな雰囲気の中に3人姉妹の心のうちを繊細に描いて、花椒のスパイスを利かせたような心温まる作品でした。