ブタブタ

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のブタブタのレビュー・感想・評価

4.5
やや落ち着いて来たとはいえ映画館は何処もいまだに大盛況の『劇場版鬼滅の刃・無限列車編』
うちの奥さんが平日休みをとれたので之は平日に行くしかないと二人で近場のイオンモールへ。
歩いてるとイオンモールのどっかからLiSAの『紅蓮華』『炎』が聴こえてくる。
ゲームセンターの広いフロアはクレーンゲームの景品は言うに及ばず店員さん達は炭治郎に善逸に禰豆子のコスプレ、四方八方鬼滅だらけ。
「タワレコ」「ヴィレヴァン」更には「チャイハネ」に至るまで鬼滅コラボだらけ。
アニメイトは鬼滅売り場超拡大でBLコーナーが縮小してたそうです(うちの奥さん・談)
社会現象となった『鬼滅の刃』ですが自分は最初余り興味がなくアニメを見た奥さんに言われてアニメの「立志編」のみ視聴のニワカです。
で無限列車編ですが超面白かったです。
未だキャラクターにそれ程思い入れはないので、そんなに感情移入は出来なかったんですけど煉獄さんの最後には泣けました。
其れとシリアスなシーンとギャグシーンの落差、特にギャグシーンにあんなに力を入れてる漫画は最近特にジャンプ漫画のバトル物では余りないのでは。
特にギャグシーン担当の善逸の役に立たないバージョンの時の徹底したギャグキャラクターぶりがスゴいです。
列車という限定された空間の中で起きるドラマは今迄繰り返し映画の題材として描かれて来ましたけど、ライムスター宇多丸さんも言ってましたが「列車」という存在そのものが映画的な舞台装置で、観客を乗せて一直線に決まったコース・時間の上を走る、その途中で起きる事件や様々なドラマ。
今回は劇場版という事もあり炎柱・煉獄杏寿郎が実質主人公でその生い立ちから最後までが描かれる。
夢を操る下弦の壱の能力によって夢に囚われる鬼殺隊の面々は『インセプション』というよりもその元ネタ『パプリカ』みたい。
列車という限定空間の中で下弦の壱が夢を使って精神攻撃しつつ、その次は肉体が列車そのものと融合して襲って来るシークエンスは『ジョジョ第5部』のグレイトフル・デッドとノトーリアスBIG戦を一緒にやっちゃってる位の豪華さ。
しかしそれすらクライマックスの煉獄さんVS上弦の参の対決が全部消し飛ばして超えちゃうのがスゴい。
鬼滅のアニメ、シーズン2と劇場版2も当然やるでしょう。
今回の劇場版、原作通り(?)だから仕方ないですけど鬼殺隊メンバーに主人公達レギュラーだけでなくサイコロステーキ先輩みたいなザコも出して欲しかった処。
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