外面

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の外面のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

友達の付き添いで3日でアニメ全部鑑賞してから臨みました。元々バトル漫画!みたいなのを見てこなかったからか全然ハマらなかったけど技術面で圧倒された。

アニメで人気出るの分かる。触手?みたいなののリアル感と技が出る音、オケとの掛け合いは臨場感あって良かった。結局私は金管楽器の迫力が好きなんだな。クライマックスの所の旋律が良すぎ。テレビでも迫力あったけどこの音響含めて完成するものだと思う。1つ言うとしたら音が強すぎてセリフ聞こえづらいシーン何個かあった。
音関連だと主題歌ね。LiSA正直全く興味なかったし、アニメもイントロスキップしてたので何も考えてなかったけど合うね。アニメがあって、その主題歌を歌う適任。声質とかが映像と上手く混ざるのかな?聴いてて初めて素敵だと思った。音源を作る時のハモリとか後ろの演奏との音量の微妙な調節で完璧になってた。
エンドロール、最後の最後で煉獄さんの折れた刀映して終わるのセンスの塊すぎ…考えた人に花束です。ただし最初鬼滅の刃!って出るのダサくてえ?ってなった。他の映像がいいからこそ困惑。アニメあるあるなのかもだけど列車内のリアル描写と煉獄さんの明らかに2次元の映像浮いてたのも気になる。存在際立たせるために浮かせてるのかもだけど(有り得る、鬼滅そういう描写多い)。

声優さん人気ってのは知ってたけど、エンドロール見て全く声優知らない私でも知ってる名前ばっかでビビった。そりゃ上手いわ。死ぬ前炭治郎と話してるラスト煉獄さんの声優魂凄かった……声が輝いてる感じがしたんだよな………初めて声優を凄いと思った。

みんな愛が強いからなのか四方八方ですすり泣き聴こえてきた。あとみんな集中力凄いから静かになるシーンがほぼ満席なのに無音になるの。煉獄さん死ぬ間際にお母さんが見えるシーン、あのお母さん映った瞬間の映画館の静寂凄かった。ノイキャン?って感じ。あの一瞬館内の空気も全部止まってた。

ストーリー、私は漫画でここの編読んでないからふざけたことは言えないけど、煉獄さん戦闘シーンは付け加えた感があった。無限列車で戦闘シーンが少ないから強いやつ適当に出して煉獄さんガッツリ使うか!みたいな(そんな事ないんだろうけどね感じ方の違いかな)。けどそのシーンがとてもかっこよかったので良かった。

上で書いたけどこれがハマらなかったのは本当に好みの問題なんだと思う。面白いとは思えなかったけど良い作品だなとは感じた。アニメーションも音響もめちゃくちゃ良かったもんな。
逆に最近なんの映画見てもウルウルしてたから感動しない自分にびっくりした。逆に私はいつも何に感情移入して泣いているのか考えるきっかけになったから行ってよかった。アニメ映像だから?もしそうなら楽しめる範囲が減ってしまって悲しいな。
原因として考えられるのは
①死ぬ結末もワンピースとかで見てるからか既に選択肢のひとつとしてあった→衝撃が薄くなった
②強いという事は弱いものを守る為である、とかの教訓ももうどこかで聞いたことがある
③人が死んでもリアリティ感じられない(状況が現実に起こり得ないから、アニメ映像だから)
④元々アニメ映像に偏見を持ってて根本的に愛が足りない
の4つだな。②はもっと小さな子が見たら感動するんだと思う。そもそも制作側の観客層に私がいなかったからしょうがない。そして④の影響がでかいんだろうな。元々陰キャ2次元オタクからバンドとかを好きになって、オタクを卒業した時期の友達がアニメ好きに偏見を持っててその偏見が移ってしまったんだよね。良くないな。そんな事ないって思いたいけどどうしてもまだオタクの好きな物ってイメージが抜けない。ダメだな。根底の愛が足りないとそりゃ何言われても刺さらないし響かない、だから入り込めなかったんだなあ。好きな人が見たら泣いちゃうくらい感動するのは分かるくらい素敵なものだった。
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