けろくま

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のけろくまのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

非の打ち所がない大傑作だった。
猗窩座が持つ鬼の力は所詮、夜の闇の中でしか存在できない一時の「夢」であって、太陽という「現実」を前にしたら逃げ隠れるしかない。それは魘夢が作り出す夢をみている状態と大して変わらない。確かに夢の中で生きるのは楽かもしれない。でも、その夢から覚めて、現実を生きていけるのは炭治郎や煉獄さんのような人間だけで、それこそが鬼が持ち得ない人間の強さなんだと思った。煉獄さんの「強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」という台詞がそれをよく表している。ジョジョでいうところの「人間賛歌」がテーマの作品はやっぱり熱くなるな。
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