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ラーヤと龍の王国のhaachiのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
2.0
映像はとても綺麗で幻想的でした。
人を信じることの大切さを伝えたいという作者からの思いを感じます。
ですが、内容は薄く、とても単純かつ単調です。子供向けに作られたものでしょう。
大人が見るとイライラする箇所が多いかと思います。

(ここからネタバレ)(口調が悪いかも…)
例えば、何故人々は龍の玉を欲しがるのか、なぜいつまでも争っているのか。などです。おおよそ考えられるのはその魔力を使ってって戦争をし、利益を得ることくらいですが、龍の玉の欠片を盗んでも各国なにもしません。

そもそもハートの人々は龍の玉を持っていたにもかかわらず何もしていません。要するに龍の玉を持っていても何も出来ないというのがどこの国の偉い人でもすぐ分かると思うんですけど、分からないようで、壊れてしまい、その欠片を盗み出します。そしてドルーンが出てきてしまいます。

各国々は盗むことに成功し、その欠片の魔力を使ってなにかするのかと思いきや、先程も言った通り何も出来ずにただ持ってるだけの状態になります。

「なら返せし!」と心で叫んでしまいました。

なんのために盗んだのか。
盗んだメリットもなく、ドルーンという強敵が現れるだけならさっさと返せや!と…w

何を6年間やっていたのか…w
何故かわかりませんが各国その欠片を大事に持っています。なのでラーヤが集め、世界を救います。アホすぎますほんとに。

また、ファングの国の杖を持った女はほんとにく〇だと思います。何がしたいのか分かりません。
「皆を生き返らせれば私は殺される」みたいなことも言っていました。そして「シスーと龍の玉を手に入れれば許される」と。

何を言っているのでしょうか。

欠片を渡せば全て元通りです。既にラーヤが集めているのですから、ファング側が渡せば全て解決するのに、自分のことしか考えてなくて、死ぬほどイライラしました。「こんなつもりじゃなかった」とも言っていました。ならどういうつもりだったのでしょうか。ファングを収めているにもかかわらず、子供過ぎます。またその娘(ナマーリ)も然りです。

ナマーリがシスーを殺めてしまうところでは「これしかないの!」など言って皆を脅して殺めます。こんな時に何がこれしかないのでしょうか。何がしたいんでしょうか。

あと、シスーに関してですが、シスーはとても好きです。龍…綺麗…かっこいい…シスー可愛すぎ面白すぎ…最高です。
ですが、最後の最後で「シスーって必要だったのか」と思ってしまいました。何故ならシスーなしでも世界を救えてしまったからです。

なら初めから欠片を集めに言った方が良かったのでは?と。

「龍」というとてつもない存在、キャラがいるのに最後の最後でその全てをないがしろにしてしまっている気がします。

シスーがいることで作品に色が出ていることは事実ですが、とてももったいない…世界観はとてもいいのに内容が…

大人目線ではやはり楽しむには少し苦労するかと思います。子供に見せる分には適任かと。

私はDisneyが好きなので、いつか内容が凝っているDisney作品が出たらなと思います。
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