キミシマユウキ

ジャッリカットゥ 牛の怒りのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

4.0
徒歩版”マッドマックス”と呼ばれたカルト的インド映画が遂に日本で上映。
「逃げた牛を村人達が捕まえる」という単純な脚本にインド社会の貧困・警察機能・宗教観全てをねじ込み、人と獣の境界線を破壊する狂気の作品。
1000人超のエキストラを起用したラスト圧巻🐃

映像・音楽ともに作家性がズバ抜けていた。
即興で暴言が飛び交う群衆の長回し、アニマトロニクスと本物の牛で描く暴牛、ケチャの原理で人間の生活音や声などを活かした音楽、どれも新体験で衝撃的。
バーフバリ的な次のインド映画ムーブメントを起こして欲しい🔥