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ブータン 山の教室のhead4neのレビュー・感想・評価

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
4.0
文明社会が忘れ去ったものが確実にある。
それが幸せかと問われればわからない。
しかし、そこには生きることそのものがある。

人が生きるとは何か、自然と向き合い自然を利用し自然の過酷さも受け入れながら、そこに生きること。
少しでも文明に触れた人間には逆に学びでしかない環境、生きる知恵、山に捧げる歌、何もかもが文明の利器に頼りきった我々には忘れ去ったものに思える。

「先生は未来に触れられる人」
この言葉には新たな道を選択できることもまた生きる道だという事も感じる。
だが主人公がバーで歌っていて感じた虚無感を埋めたのは、明らかにあの歌だったんじゃないだろうか。
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