グリーンツー

劇場版 ハイスクール・フリートのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

この作品を面白いと感じてしまう自分って、やっぱり日本人なんだな~と思った。

たくさんの巨大戦艦が洋上を暴れ回る、そんなの「非効率」だってことは分かっている。巨大戦艦をいくつか置くのは良しとしても、戦闘機を多数搭載した航空母艦が何故無いとか、もっと小回りがきく小型船を使うべきとか、戦い方が穴だらけなのも分かっている。いつまでスペインの「無敵艦隊」やアメリカの「黒船」に囚われているのかね。

ただ、それでも…。巨大戦艦が暴れ回る姿がカッコいい、スクリーンで観たい、これがないと物足りない、そんな日本人の本音を代弁した作品だと思う。「アルキメデスの大戦」を観たばかりなのにも関わらず、この作品や「宇宙戦艦ヤマト」を面白いと思わずにはいられない。そんな自分の矛盾した気持ちを悩ましく思った。せめて「空軍」を出してくれ。そうすれば戦い方に少しは納得出来たのに。

キャラ作りやストーリー自体は面白かった。個人的には宗谷ましろ推し。また、知床鈴が気になった。「りん」という名前なのに声は小泉花陽、ルックスは矢澤にこというあからさまなラブライバー狙いのキャラクター。彼女の声は飯田里穂さんにすべきだろ!それか彼女の名前を知床「花陽」にすべきだろ!とツッコマずにはいられなかった。あと、時々台詞で「ヨーソロー」が出る度に斉藤朱夏さんをこの作品に選ばなかったスタッフの「不手際」を責めずにはいられなかった。「全速前進ヨーソロー!」が日本一上手い声優は間違いなく斉藤朱夏さんなのに。