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今日もどこかで馬は生まれるのBlueMoonのレビュー・感想・評価

3.6
引退後の競走馬が置かれる現状に警鐘を鳴らすドキュメンタリー。
中央競馬の売上だけで3兆円を超える巨大産業の中で、過剰な頭数が生産され、日の目を浴びるのはごくわずか。大半が消えていき、屠殺され肉になる馬も多い。
荒川弘さんの『百姓貴族』をたまたま読んだ後にこの映画を観たのだけど、馬もやはり経済動物、農家が生きていくために、経営のために、突き詰めていくと社会が成り立っていくために、どうしても何らかの形で動物を殺めなくてはいけない、というのはもう仕方ないことだと思う。でも、殺処分が前提になるような形でこのシステムが運用されているのは果たしていかがなものか。競馬は面白い文化の一つであると感じるがゆえに、一層胸が痛い。
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