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走れロムのSohDIRECTORのレビュー・感想・評価

走れロム(2019年製作の映画)
3.2
ベトナムの闇が見えて興味深かったですが、段々としんどく
なってきた。数字くじの仕組みが良く分からないし、人生を
賭けるくじの予想を子供に託す意味が分からなかった。
ちな、主人公は監督の実弟。「16:30」と言う短編映画の続
編の模様。ホームレスのロムがこの映画のように「走り屋」
になり「屋根の下」で暮らしているのは、その短編で数字を
的中させて住人の信頼を得たからの様です。
ベトナム当局の検閲を通さず映画祭に出品したとして、罰金
と一部シーンのカットや変更も余儀なくされた。
ベトナムでは「TENET」を越える興行成績を記録する。


TMI...【劇中の闇くじ「デー」】

ベトナムのホーチミン市(通称サイゴン)の特産品や名物は
何?と聞かれたら、「デー」と言われるぐらいベトナム社
会の闇の様です。「デーに手を出せば土手で暮らすことに
なる(家も何もかも失う)」と言われているほど。
インターネットの普及に伴い秘密裏に行われ、カンボジア
タイの国境を越えた深刻な社会問題なっている。

政府公認の正当なくじの当選番号の下二桁を予想し、掛金
の70倍を手にする可能性もあるハイリスクハイリターンの
違法くじ。
賭ける時間は早朝から抽選開始30分前まで。結果は公認
くじの当選発表16:30に判明。賭けたい人はロムのような
「走り屋」に希望の数字と「金」や「家を担保にした借用
書」を託す。
「走り屋」は結果発表後に印刷される当選番号票(ゾー)を
賭けた人に売るために、またまた走る。
そんなシーンあったっけ??
「デー」の前身は、「清の時代」19世紀初頭に中国の移民
によって広められた。当初は36種類の動物の中から予測し
ていた。
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