ふっかー

聖なる犯罪者のふっかーのレビュー・感想・評価

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
3.8
前科者は聖職者になれないのに、代理でなってしまう。実話を基にしたお話です。

観ていると、主人公ダニエルは過去に殺人をしたとはいえ、根っからの悪いヤツではないと思いたくなる。それは司祭代理での行動や説教が、純粋に村の人々の心に寄り添ってのものだったから。多分。
だからこそラストの少年院のシーンはカットして、消えるにせよ別の結末を望みたくなった。
まあ、美しく綺麗な救いのある結末ばかりじゃないですね。

そのダニエルを演じたバルトシュ・ビィエレニア。
表情や体型もですが、小刻みに体がカクカク動く(震える)ところなんかは、ちょっと薬物?アルコール?依存を思わせる演技で、優しさや強さもありつつ精神的な不安定さもリアルに出てました。

それにしても、多分誰もが大なり小なりの罪を抱えて生きている。そうだよね、ちょっと安心しました(笑)
ふっかー

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